朝鮮半島の通史3分で学ぶ
韓国のことを深く知る上で最低限の歴史を知ることが大切です。そこで、3分で読み進める韓国の歴史を纏めておりますので参考にしてください。
参照:朝鮮半島史 姜 在彦 (著)
韓国の歴史は紀元前2333年頃に始まります。
三国時代と呼ばれる時期を経て統一され、新羅、百済、高句麗の三国が勢力を競いました。
このあたりは、日本の歴史を学んだ人の多くはご存知だと思います。
新羅が7世紀に統一を果たし、統一新羅となりました。
10世紀には統一新羅は弱体化し、高麗が台頭しました。高麗は12世紀にはモンゴル帝国の支配下に入ったわけです。
忠烈王(ちゅうれつおう)の下で領土を守り続けましたが、14世紀には高麗はモンゴルからの独立を果たすことはできずに、朝鮮半島は混乱期を迎えました。
1392年、李成桂(りせいけい)(太祖)が高麗を滅ぼし、李氏朝鮮を建国。朝鮮は李氏朝鮮時代を経て、500年以上にわたって続きます。この時代には儒教が重要な影響力を持ち、朝鮮王朝社会は階級制度に基づいていました。この儒教が現代の韓国の人々にも強く根付いている文化的な側面を持ちます。日本人の多くの方が仏教や神仏を敬うような背景に似ています。儒教については、「儒教の知恵・矛盾の中に生きる」串田久治(著)がお勧めです。分かりやすくまとまっております。
19世紀半ば以降、朝鮮は外国からの侵略や圧力に直面します。1895年には清国からの独立を宣言し、大韓帝国が成立しました。しかし、日本の勢力拡大により、1910年には日本に併合され、植民地支配下に入りました。この事実関係に対する歴史観が両国においては大きな格差が存在することは否めません。
第二次世界大戦後の1945年、日本の敗北に伴い、朝鮮は分断されました。南部はアメリカの管理下で大韓民国が成立し、北部はソ連の管理下で朝鮮民主主義人民共和国が成立しました。
1950年には朝鮮戦争が勃発し、3年間にわたる戦闘の末、休戦状態が続くこととなりました。以降、南北朝鮮は相互に敵対関係を続け、冷戦の舞台となりました。
1991年にソ連が崩壊すると、東西冷戦の緊張が緩和され、南北朝鮮は和解と協力の道を模索するようになりました。2000年には南北首脳会談が実現し、相互の交流や協力が進められました。
現在の韓国は、21世紀に入り経済成長を遂げ、文化やエンターテイメントなどの分野でも世界的に注目を浴びる存在となりました。しかし、北朝鮮との緊張関係や地域の政治的な問題など、様々な課題に直面しています。
この時期になると、日本の若年層は文化的な交流面で非常に韓国に対して関心を強くもっていることでしょう。